映画『だからよ~鶴見』製作を通じて学んだ地域映画の可能性
だからよ~鶴見

2020年「沖縄国際映画祭」地域発信型映画
『だからよ~鶴見』

この作品からすべてが始まりました。

地域映画の可能性

私は沖縄出身でも鶴見出身でもありません。
映画製作会社の者でもありません。

ですが、
色々な繋がり、活動を通じて
渡辺監督に出会い、
2020年に映画【だからよ〜鶴見】を鶴見地域の皆さんと製作する事になりました。

だからよ~鶴見
だからよ~鶴見

映画製作を通じて感じた地域映画の可能性、
生まれた交流、
ど素人がどうやって製作まで漕ぎつけたのかをお伝えしたいと思います。

沖縄商材の営業マンとしてスタート

私は、
たまたま商売を通じて沖縄を知り、
たまたま店舗があったので鶴見と言う土地を知りました。

まったく知らない中で沖縄商材を販売し、
営業マンとして鶴見地域を回り、

沖縄商品や土地、人、文化、芸能、繋がりを学んで行きました。

沖縄生まれでも鶴見生まれでもないからこその気付き

知れば知るだけこの土地の魅力、
地域性が浮き彫りに。

おそらく、これが当たり前として暮らしている人達には見えないのだろう。

沖縄×鶴見と言う地域性を
どうにか出来ないかと感じ始めたのは2015年頃
鶴見ウチナー祭を立ち上げようと話しが始まった時でした。

鶴見区役所も魅力をどう打ち出そうと考えていた時期です。鶴見沖縄県人会も沖縄料理屋も三線、舞踊の先生達も、たぶんこの鶴見と言う魅力があまりに近すぎて考えていなかった印象でした。

沖縄国際映画祭との出会いでココロが動いた

そんな時に、
沖縄国際映画祭に参加しました。

地域発信型映画と言うのを知り、

これだ!と感じた。

だが、
映画制作などした事無いし、

いつかは創りたいな〜と漠然としていました。

そのタイミングは突然に

ある沖縄イベント会場で
渡辺監督に再会しました。

監督が脚本、演出している
舞台『民宿チャーチの熱い夜』が好きで
私は毎年観に行ってた繋がりがありました。

映画を作りたいんですよー、
と立ち話をして、

是非、やりましょう!

となったのを覚えております。

ものの5分ぐらいの立ち話で、
直感を感じました。

思い立ったら即行動

今だ!と

資金目処か?熱量か?

もちろん資金に余裕があればがベストです。
でも熱量が高まったらその時がGOだと思います。

監督からのオファーを頂いてすぐに、地元の仲間に相談しました。

良いね!やろうと言ってくれる仲間がいました。
これが製作委員会であり、
リバーストーンのメンバーです。

だからよ~鶴見
だからよ~鶴見

自分を信じて動くことが大事

正直、
映画を作ると発表したら、
もっと反応が良いと思ってました。

実際は、
「良いんじゃない」
とは表向きでは反応してくれますが、

「映画?本当に作れるの?」

「またなんか言ってるなー」
ぐらいの扱いがほとんどでした。

これはあくまで結果論ですが、
中にはちゃんと準備してから来年撮影すれば、
と言う意見もあった。

もちろん状況的に正論でした。

だからよ〜鶴見は2019年製作で
公開が2020年でした。
そう、世の中はコロナと大騒ぎの時です。

おそらく一年遅らせていたら、撮影どころでは無かっただろうと思ってます。

タイミングなのです。

だからよ~鶴見

それぞれの強みを最大限に生かして

映画製作という全く無知の世界にいきなり飛び込み、右も左もわからないまま、周りのプロのスタッフさん達が導いてくれた。

ただ沖縄が好きで、鶴見が好きで関わってくれる皆が好きで突き進んでいた。

いわゆるお金が集まったからやろうではなくて
やるのが決まってからのお金集めでした。

初めてのクラウドファンディング
初めての協賛集め

実際に商店やメーカーなどを回り
協賛集めが始まりました。

同時に監督と製作メンバーとシナリオ会議。
地域の魅力を改めて語りながら、
とりあえず色んな店を回って飲んでました笑

でもこれが大事な時間なのです。

改めて、
この地域の魅力とは何か?
地域の方と意見交換をする事により、
浮き彫りになっていく。

沖縄角力大会は、
沖縄県内以外では、鶴見でしか開催されていない。

それだ!

テーマが決まった瞬間。
それも飲み会の席でした。

方向性が決まれば。脚本は監督のお仕事。

我々はロケ地交渉、現場調整と資金集め。

私はキャスティング交渉も行ってました。

時間軸で言うと、
5月に話しが持ち上がり、
8月には話を詰めて、
10月にはロケしてました。

なんというスピード感!笑

だからよ~鶴見
だからよ~鶴見

半信半疑だった地域が動く瞬間が確かにあった

ロケ初日までは本当に地域もなんか頑張ってるねーとどこか他人事。

だけど、朝早くから夜中まで一緒懸命に、楽しそうに、撮影しているスタッフ、役者、
この雰囲気に
少しずつ動き始めました。

ある食堂の社長は、
色々と協力は出来ないけど、うちの店で賄い食べてよ!とか、

エキストラ協力するよーとか、

雑用手伝うよーとか、

協賛集めてきたよ!とか、

ある店の撮影中、
夜遅くなって、

あたりは真っ暗、
その店だけ明かりがついていて、
店主やご近所さんとスタッフが楽しく談笑していました。

映画頑張ってね、と声かけてもらえて

映画制作が
地域に受け入れられたと感じました。

この瞬間に感動していたのは、
たぶん私だけだと思います笑

1つの目標が出来、
力が合わさると、とてつもないです。

みんなで作った映画だから感じたこと

作品が完成して、地元公開した時は、
拍手がおこりました。

だからよ~鶴見

本当にやってよかったと思う瞬間でした。

はじめの一歩はとても大変です。

最初は小さな熱量でも、
本気で動けば
誰かに伝染し、
浸透して、
やがて大きな熱の塊となる。

映画と言う一つの目標を定め、
地域が一体となるのは本当に素晴らしい事だと思います。

大変な事もありますが、
やって良かったとおもってます。
今まで味わったことの無い感覚の感動です。

地域映画は素晴らしい。

こんな素人談ですが、
またどこかの地域へ伝えていければと思ってます。
もしご興味あればお気軽にご相談ください!

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