「沖縄黒島の塩」をご紹介!日本最南端の天然塩 /八重山離島

「沖縄企画ユンタクヤ」では私が沖縄各地を回り実際に見て、聞いて、試して本当に良いと思った沖縄土産などを紹介しております。
今回は日本最南端の天然塩『沖縄黒島の塩』をご紹介します。
この塩の何がすごいかと言うと、原料となる海水が、沿岸部ではなく、島の中心部で森の中にある井戸の地下100メートルから汲み上げられているという事です。

井戸から海水!?

調査の為「黒島」まで行ってきました!

深堀りしていきます。

黒島の塩
黒島の海をバックに「沖縄黒島の塩」

そもそも黒島ってどこ!?

八重山諸島にある「黒島」は、石垣島からフェリーで約30分ほどの所にある離島です。人口約200人、放牧されている牛の数は約3000頭!?牛の方が多い島としても知られております。島の周囲は約13kmなので自転車で一周できるくらいです。(レンタルサイクルもあるので便利!)
島を上から見るとハートの形をしているとの事で「ハートアイランド」とも呼ばれているようです。

黒島
島は平たんな道ですが電動自転車がオススメ!
黒島
「黒島ブルー」と称され 魅了されるきれいな海

のどかで、とても良い島ですよ♪

黒島の地下100メートルから海水!?

黒島の塩
コチラが井戸。地下100メートルまでポンプが伸びている

「黒島の塩」の原料となる海水は、島の中心部、森の中の地下100メートルの海水井戸から汲み上げられます。地下から海水!?と私も最初は疑問だったのですが、黒島の石灰岩層(約260万年前の黒島の石灰岩層・サンゴ礁)が天然のフィルターとなり、島の地下に貯まっているのだとか。じっくりとろ過された海水は極めて不純物が少なく、塩作りに最適な状態になっているそうです。時代を超えた"奇跡の塩"なのかもしれません。

黒島の塩
黒島の塩の井戸(かつてアワビの養殖場だったところ)

実はこの井戸の海水はこの場所でかつて「アワビの養殖」を行っていた時に使われていたもので、台風で養殖場が壊れてしまい、、そのまま使われなくなっていたそうです。

商品開発までの流れ

こちらの井戸を所有していた黒島の「わくわくDokiDki社」の玉代勢さんは、何かに活用できないかと模索する中、「西表の塩」を製造していた「ソルトラボ石垣島」さんに協力を求めたところ、土地問題などがあり西表島工場の閉鎖を余儀なくされてしまい製塩に適した新たな場所を探していたタイミングだった。そして商品開発や販売などを「カヤックゼロ」さんが担い、3社が中心となり、黒島の島民のみなさんの協力も頂き、商品販売を実現したそうです。

昔ながらの釜炊き製法

黒島の塩
こちらの機械で濾過してできた真水は飲料用となります
災害時や非常時の備蓄水として離島の水問題の解決にもなるそうです

森の中の井戸から汲み上げた純度の高い海水を、更にRO膜でろ過し濃縮した後、独自技術と昔ながらの製法を組み合わせて職人がじっくりと丁寧に釜炊きします。

黒島の塩
こちらでじっくり釜炊きします

時間をかけて水分を蒸発させることで、塩の旨みを最大限に引き出します。沸騰の具合や時間を見極めながら、にがり成分を適切に調整し、まろやかで奥深い味わいの塩へと仕上げていきます。

黒島の塩

ここで出る「にがり」は今後「バスソルト」として商品化していくそうです。まったく無駄が出ない素晴らしい取り組みですね!

黒島の塩
出来上がった塩

出来上がった塩は、普段はアーサ(あおさ)の選別作業を行っている職人(島のおばぁたち)が目視で最終確認しながら、不純物がある場合は丁寧に取り除きます。こうして純度の高い、黒島の海の恵みが詰まった塩が生まれるそうです!島の職人たちが心を込めて造られています。

素材の味を引き立てる塩!

この塩は、塩味がまろやかで、口当たりがとても良いです。
ステーキなど肉料理にシンプルな味加減で食べたら最高です。天ぷらのつけ塩などにもあいます。

黒島の塩

今後の黒島の産業として期待!

牛の島として知られるほど畜産業が盛んな黒島。最近では子牛の価格が年々下落しているそうです。畜産業と共にこの製塩事業に地域経済を盛りあげる新たな産業となることへ期待が込められています。

ユンタクヤでも微々たるものではありますが宣伝、販売活動に協力していこうと思っております。
各地で販売しますので見かけたらぜひお買い求めください!

黒島の塩

商品名:沖縄黒島の塩
原材料名:海水(竹富町黒島)
容量・価格:100グラム、50グラム
オフィシャルサイト

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